サラリーマンをやっていると「いつか自分にもヘッドハンティングが来たら…」と、憧れませんか?
- あなたのような経歴を持つ人をずっと探していました
- 書類選考は不要なので是非面接に来ていただけませんか?
- わが社に来て一緒に夢を追いかけましょう!
もし、転職サイトからこのようなスカウトが届いても一旦冷静になってください!
こんなにウマい話がボクなんかにも来るんですかねぇ
実は同じオファーが大量に一斉送信されているかもよ!?
大企業のマーケティング部門にいるる私の元にも「タクシー運転手になりませんか?」「建設現場の監督に興味ありませんか?」と、全く経歴と異なるスカウトがたくさん届きます。
転職サイトから届く怪しいスカウトメールはどうやって見分けたらいいのか?
自身のスカウト転職で年収大幅アップを実現した経験を基に対処法と正しい使い方を解説します。
スカウト型転職サイトってどんな仕組み?
新卒のときはリクルートスーツを着て企業説明会に足を運び、気になる企業に応募書類を提出するという求職者主体の採用手法が一般的でした。
一方でスカウト転職は企業が主体的にアプローチする採用手法です。
わざわざ企業が主体的にアプローチする理由ってなんですか?
それはズバリ、企業と求職者のミスマッチを減らすためです
残念ながら、多くの日本企業には既に終身雇用を保証してあげるだけの体力が残っていません。
生産性を上げなければ生き残れない企業にとって量より質を重視する「ダイレクト・リクルーティング」はコスパのいい採用手法です。
ダイレクト・リクルーティングを上手く利用するために必要になってくるのが「スカウトを選別する目」です。
2種類のスカウトメール
スカウト型の転職サイトに登録すると企業からオファーを受け取れるようになります。
ただしスカウトメールには大きく2種類があるので注意してください。
- 選考の一環として面接(面談)オファー
- 多くの人に応募してもらうための告知情報
ヘッドハンティングかと思ったらただの告知の場合もあるんですね…
メッセージの内容までちゃんと確認することが大切だよ
「スカウトが来たから応募したのに書類選考で落とされた!」
と、怒っている人の多くはオファーの種類を勘違いしたことが原因です。
自動送信で送られてくるスカウトメールもある
さらに、スカウトメールの差出人には3つのパターンがあります。
- 企業の採用担当者
- 企業から依頼を受けた第三者
- 転職サイトの自動送信bot
オファーってその会社の採用担当者から送られているとは限らないんですか!?
基本的には採用条件に一致した登録者に自動送信されることが多いね
全く未経験の業界から届くようなオファーは年齢・勤務地・学歴などの登録情報が一致しただけの自動送信メールである可能性が高いです。
怪しいスカウトメールの見分け方
スカウトメールの定義は転職サイトによって様々です。
例えばハイクラス転職サイトとして有名なビズリーチには以下の3種類のスカウトを定義しています。
スカウトの種類 | スカウトの定義 |
---|---|
採用企業からのプラチナスカウト | 登録した職務経歴書で書類審査に通過して面接が確約されたスカウト |
ヘッドハンター(エージェント)からのプラチナスカウト | 登録した職務経歴書に目を通して厳選された人にのみ送られるスカウト |
ヘッドハンター(エージェント)からのスカウト | 希望条件に目を通して紹介できる案件を持つ人に送られるスカウト |
転職サイトによって様々なスカウトがあるんですね
先ずは公式ホームページで「種類」と「定義」を確認しましょう
ただ残念ながらスカウトの定義を確認するだけでは良質なスカウトを見極めるのには不十分です。
そこで、怪しいスカウトメールを見分ける3つのポイントを紹介します。
スパムのような内容じゃないか?
以下のようなスパムメールの特徴をもつ企業スカウトは無視で問題ありません。
- スカウトメッセージの内容が全てコピペ
- 同じ企業から同じ内容のスカウトが何度も届く
- 明らかに希望条件から外れている企業からのスカウト
このような自動送信botから送られてくるスカウトに貴重な時間を割く意味はありません。
職務経歴書を読んだ形跡があるか?
スカウトをもらったとき企業側の熱量を測る最も効果的な指標は「職務経歴書を読んでいるかどうか?」です。
- 現職での商品開発に携わったご経験に興味を持ちました
- 3年間の海外でのご活躍をいかせるポジションのご紹介です
- これまで達成された年間1億円の営業成績を見込んでオファーしました
このようにレジュメを読み込まないと書けない具体的な情報を含むオファーは企業の熱量も高く面接を通過する期待度も高いといえます。
こちらも時間をかけて職務経歴書を作成しているので、スカウトを送る前に読むことは企業としての最低限の礼儀です。
企業口コミが悪くないか?
どんなに熱量が高くてもブラック企業からのスカウトはもらいたくないですよね。
そもそも離職率が高いブラック企業は不足しがちな人員を補充するためにスカウトしている場合も…
そこで気になる企業からスカウトをもらったら応募前に必ず企業口コミサイトでチェックする習慣をつけましょう。
特にワークライフバランスを重視して転職する場合、企業口コミサイトへの登録は必須です。
おすすめのスカウト型転職サイト5選
転職サイトの種類には大きく分けて3つの種類があります
種類 | 特徴 |
---|---|
サーチ型 | 求職者自らが会社名や希望条件等を入力して検索し、公開されているなかから気になる求人に応募するためのサイト。 |
エージェント型 | 業界に精通した転職エージェントのサポート(レジュメ添削、面接練習)を受けつつ非公開を含む自分に合った求人を紹介してもらうためのサイト。 |
スカウト型 | サイトに登録された履歴書・職務経歴書を見た企業が主体となって求職者にスカウトメールや面接依頼を送るためのサイト。 |
大学生のときの就活はいわゆるサーチ型が中心ですよね
転職で年収アップを狙うならエージェントやスカウトを利用するのが一般的だよ
特に、スカウト型の転職サイトは「自身の市場価値がどれだけ評価されるのか試したい人」におすすめです。
なかでも実際に転職で使ってみて便利だった、おすすめしたいサイト5選を紹介します。
ビズリーチ
スカウト型転職サイトの中でも最も高収入を期待できるのがビズリーチです。
なんと、紹介されている求人のほとんどが年収600万円を超えています!
キャリアアップを目指すなら最初に登録しておくべきサイトですね
但し、登録するには事前審査を通過する必要があるなどハードルがあるのも事実です。
まずは市場価値を測る意味でも事前審査に挑戦してみましょう。
ちなみに私の場合は20代で年収500万円以下でも事前審査を通過することができました。
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キャリトレ
ビズリーチと同じ運営会社が20代若手向けに作ったキャリトレもおすすめです。
- ビズリーチは自分には早すぎる気がする…
- まだキャリアが浅いから年収アップする自信がない…
- キャリアアップよりも未経験職種を含めたキャリアチェンジに興味がある…
このような場合は若手のポテンシャルに特化したスカウトが集まるキャリトレがぴったりかもしれません。
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リクルートダイレクトスカウト
年収アップを最短距離で狙うなら業界最大手のリクルートが運営するリクルートダイレクトスカウトが便利です。
大手企業との幅広いつながりを持つ業界トップ企業だからこそあらゆる選択肢から最適な転職先を見つることができます。
ビズリーチと違って事前審査がないのも安心材料です。
ビズリーチの事前審査に通過できなかった場合の保険として登録しておくのも良いかも知れません。
ミイダス
求人サーチ機能を持たないミイダスは100%スカウトに特化した転職サイトです。
登録するとAIが市場価値を自動で査定してくれるので簡単に想定年収を確認できます。
また、ミイダスの魅力は全てのスカウトメールが面接確約を条件に送られてくる点です。
他の転職サイトで「スカウトに応募したのに書類選考で落とされた…」と、嫌な思いをしたことがある場合はミイダスを試しましょう。
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オープンワーク
企業口コミサイトとして有名なオープンワークはスカウト機能も充実しています。
なぜ、オープンワークのスカウト機能が優れているのか?
それはオープンワークの口コミ評価が悪いブラック企業からのスカウトメールがほとんど送られてこないからです。
耳障りのいい言葉でスカウトを送っても口コミ評価が悪いことが一発でバレてしまいますからね
求職者が「企業を選ぶ目を養う」という点においてオープンワークの口コミデータベースは非常に頼れる存在です。
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怪しいスカウトメールの見極めが転職成功のカギ
スカウトで転職する最大の魅力は求職者が企業を対等な目で評価できることです。
個性を消し、みんなと同じ格好をさせられた就活の苦い思い出…
あの頃とは違い、転職をする私たちには「それまで培ってきたキャリア」という武器を装備して企業と対等に渡り歩くことができます。
スカウトメールはいわば就活時代に散々書かされてきたエントリーシートの企業版です
登録してある職務経歴書を軽視した質の低いスカウトはふるいにかけていきましょう
転職活動は現職の仕事と並行して勧めなければいけない時間との戦いでもあります。
熱意の低い企業から届くコピペだらけの怪しいスカウトに貴重な時間を割く余裕はありません。
怪しいスカウトメールはゴミ箱に入れ、企業に対しても質と熱意を求めていきましょう。
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