キャリトレは株式会社ビズリーチが運営する20代優秀層向けのスカウト型転職サイトです。
ビズリーチと聞くと、ハイクラス専門の転職サイトが有名ですよね。
実は、同じ運営会社がより若い層にターゲットを絞った作られたのがキャリトレなのです。
言われてみたら、CMもなんとなくビズリーチのと似ていますね
使って見るとスカウトを中心にした採用スタイルもそっくりだよ
そんなキャリトレとビズリーチの違いと効率的な使い分け方とは?
実際に両方使ってみた経験を基に詳しく解説します。
キャリトレとビズリーチの求人比較
キャリトレとビズリーチはいずれもスカウトを軸にした転職サイトです。
転職希望者としては「どんな企業からスカウトが来るのか?」が気になるところですよね。
それはキャリア年数や保有スキルによるんじゃないですか?
もちろんそれもあるけど、募集されている求人の違いにも着目してみよう
「年収」と「経験」2つの要素で求人検索するとキャリトレとビズリーチで募集されている求人の違いが明確にわかります。
そこで、実際の検索結果を比較表にまとめてみました。
年収別の求人比較
キャリトレもビズリーチも年収で求人をフィルターすることができます。
特に最低年収を600万円、700万円、800万円で絞り込むと両者の違いがよくわかりました。
求人数 | 年収600万以上 | 年収700万以上 | 年収800万以上 | |
---|---|---|---|---|
キャリトレ | 94,958 | 66,371 (70%) | 48,973 (52%) | 33,294 (35%) |
ビズリーチ | 148,415 | 135,774 (91%) | 116,627 (79%) | 94,039 (63%) |
ビズリーチは600万円以上の求人数がキャリトレの倍もあるんですね
700万、800万と上げていくにつれてその差はますます大きくなるよ
ハイクラスにターゲットを絞ったビズリーチと若手にターゲットを絞ったキャリトレではやはり期待年収に大きな差があるようです。
年齢別の求人比較
「有望な20代」「若手採用なら」とキャリトレのCMや広告には若い世代への言及がたくさん見受けられます。
そこで年齢別の求人数にどれだけ差があるのかキャリトレとビズリーチで比較してみました。
求人数 | 「20代」で検索 | 「30代」で検索 | 「第二新卒」で検索 | |
---|---|---|---|---|
キャリトレ | 94,958 | 19,824 (21%) | 20,686 (22%) | 14,058 (15%) |
ビズリーチ | 148,415 | 1,313 (1%) | 817 (1%) | 864 (1%) |
ビズリーチは年齢に関するキーワードで検索ヒットする求人がほとんどありませんね
キャリトレは20代だけでなく30代向けの求人も豊富に扱っているようだね
キャリトレは少なくとも30代を含む若手や第二新卒に対する期待がビズリーチよりも高いことがわかります。
キャリトレとビズリーチの決定的な3つの違い
キャリトレとビズリーチの間にある差は求人の質だけではありません。
全ての違いを知る必要はありませんが、重要な点は抑えておきたいですね
それなら登録する前に最低限意識しておくべき3つの違いがあるよ
「これは絶対に抑えておくべき」というキャリトレとビズリーチの違い3選を紹介します。
この3つをしっかり理解した上で自分の使い方に向いているのはどっちのサイトか?を見極めましょう。
登録の事前審査
基本情報さえ入力すれば誰でも登録できるキャリトレに対して、ビズリーチは事前審査を通らないと登録が出来ません。
ハイクラス専門を謳うだけあって登録にも一定の基準を満たさないといけないんですね
事前審査があるからこそ企業もビズリーチを信頼して高収入の求人を出せるんだね
事前審査の基準は明かされていませんが、20代で通過した人もいれば30-40代で落ちたという人もいて様々です。
現在の市場価値がとこまで通用するのか挑戦してみたい、という人は一度ビズリーチの事前審査にトライしてみてもいいのかもしれません。
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職務経歴書の作成サポート
事前審査のあるビズリーチはキャリトレよりも「職務経歴書の重要性が高い」といえます。
そもそもキャリトレは職務経歴書なしでも登録が可能です
そのせいか、キャリトレはビズリーチに比べて職務経歴書サポートが薄いという短所があります。
一方のビズリーチは「職務経歴書の書き方ノウハウ」や「職種別テンプレート」といったコンテンツが豊富です。
キャリトレに登録して職務経歴書作成が不安な場合はdoda(デューダ)のレジュメビルダーとの併用をおすすめします。
dodaは無料で登録できて、1つのアカウントでエージェント機能もついているのでキャリトレと組合せて使う最適な転職サイトです。
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【超便利】dodaのレジュメビルダーで職務経歴書が簡単に作れる?やり方をわかりやすく解説します
スカウトの種類
事前審査がないキャリトレには手軽さの反面デメリットもあります。
キャリトレの一番のデメリットは企業からのスカウトに「応募リクエスト」がある点です。
「応募リクエスト」とは企業が告知目的で出すオファーなので応募しても面接に進めないリスクがあります
ビズリーチの場合は企業から面接確約の「プラチナスカウト」しか届きません。
- 応募数を増やすための告知目的で出されるオファー
- 応募しても書類審査で落とされるようなオファー
- 職務経歴書をよく読まずに出されるオファー
こういったオファーへの対応が面倒な場合は100%面接確定のオファーしか来ないミイダスとの併用がおすすめです。
ミイダスならビズリーチと違って事前審査もないのでキャリアに自信がない場合でも気楽に利用できます。
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【とにかく簡単】ミイダスってどんな仕組み?特徴・使い方・転職で使うメリットを解説します
キャリトレ&ビズリーチ|対象年齢が重要ではない理由
- キャリトレとは
-
20代若手・第二新卒向けの転職サイト
- ビズリーチ
-
30代以上の中堅・ベテラン向けの転職サイト
このように2つの違いを対象年齢で分類する人もいますが、それは本質ではありません。
「キャリトレはポテンシャル重視」で「ビズリーチは即戦力重視」というのが両者の違いの本質です。
例えば、20代でも市場価値を活かして年収アップを狙いたい場合はビズリーチに登録すべきですし、逆に30代でも未経験職種にチャレンジしたい場合はキャリトレの方が適している場合があります。
キャリトレはポテンシャル重視の採用
求人数 | 「未経験」で検索 | |
---|---|---|
キャリトレ | 94,958 | 92,554 (97%) |
ビズリーチ | 148,415 | 7,143 (5%) |
キャリトレがポテンシャル重視の転職サイトであることは「未経験」というキーワードで90%以上もヒットする求人検索結果からも明らかです。
でもどうしてCMや広告では「20代」とか「第二新卒」とか若さへの言及が多いのですか?
それは若い世代の方が新しい領域に飛び込んでいく行動力と柔軟性を持っていることが多いからだよ
例えばYouTubeのキャリトレ公式チャンネルでは第二新卒が評価されるポイントを詳しく解説しています。
動画を要約すると以下のようになります。
- 社会経験があり、マナーもひととおり身につけているので教育コストがかからない
- 「前の職場はこうだった」という固定観念を持っていないので柔軟に新しい環境に適応できる
- スキルや経験などの即戦力性はそもそもあまり期待されていない
以上の条件を兼ね備えていれば30代でキャリトレを使った転職活動も十分可能です。
ビズリーチは即戦力重視の採用
一方でビズリーチは「即戦力」「ハイクラス」といった宣伝文句が多用される一方で年齢に関する言及はありません。
スキルと実績さえ有していれば年齢を問わず誰にでもキャリアアップのチャンスがあるのがビズリーチの特徴です。
例えば以下のようなスキルを持っている場合、20代であってもハイクラス人材として転職する可能性を秘めています。
- 「TOEIC800以上」「駐在経験あり」など豊富な海外経験や英語力
- 「プログラミング」「データサイエンス」など高い需要がある技術力
- 「営業成績トップ」「新規事業開拓」といった確かな実績
逆に保有スキルの割に年収が高すぎたり、年齢の割りにマネジメント経験がなかったりするとビズリーチに登録してもオファーが来ないといったこともありえます。
【まとめ】ポテンシャル重視のキャリトレと即戦力重視のビズリーチ
この記事で私が一番伝えたかったのは「20代だから」「30代だから」という理由で安易にキャリトレ/ビズリーチを選ぶのはやめましょうということです。
保有スキルや実績に自信があるなら若くても積極的に高年収求人を狙うべきですよね
人生100年時代、30代だってまだまだ未経験職種にチャレンジするメリットは大きいはずさ
重要なのは自身の転職の軸に合った使い分けをすることです。
この転職で何を実現したいのか?どんなキャリアを歩みたいのか?あるべき姿から逆算して今は何を優先するべきなのか?
キャリトレかビズリーチかで迷う機会があったら是非、改めて転職の目的を見つめ直すきっかけにしてみてください。
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