ビズリーチはビジョナル株式会社の傘下にある株式会社ビズリーチが運営するハイクラス向け転職サイトです。
リクナビ、マイナビ、doda(デューダ)など大手企業が席巻していた人材市場に彗星のごとく現れ、瞬く間に業界のトップに上り詰めたビズリーチ…
テレビCMの「ビズリーーーチ」ってセリフで一気に知名度が広まりましたよね
あのCMは印象的だったけど、ユニークなビジネスモデルにも注目だよ
特に以下の2つの仕組みが他の転職サイトと差別化された重要なポイントです。
- スカウト制を主軸とした企業主体の採用方式
- 転職希望者からの課金も含む会員制の導入
そんなビズリーチのビジネスモデルから転職者に人気の仕組みまで実際に使った経験をもとに解説します。
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ビズリーチの革新的な2つの仕組み
従来の転職活動は企業が出している求人に対して転職希望者が応募するのが一般的でした。
新卒のときにやった就活も似たような感じでしたよね
でもそのやり方だと「即戦略」の獲得には限界があったんだ
従来のやり方では「記念受験」のような応募者の選考もしなければならず、企業にとっては採用コストがかかる割りにマッチング率が低く、非効率的でした。
ビズリーチは「スカウト制」と「有料会員制」を仕組み化することでその壁を突破したのです。
スカウト制を主軸にしたダイレクト・リクルーティングの推進
ビズリーチでは企業が主体的にアプローチしてスカウトする採用手法をとっています。
一般的にこの採用手法はダイレクト・リクルーティングとして知られています。
企業は待つだけでなく「攻め」の採用ができるようになったんですね
ビズリーチのスカウト制には企業・転職希望者の双方にメリットがあります。
- 求める人材のマッチング率が上がる
- 中途採用に無駄な時間をかけなくて済む
- 自社の企業風土に合った人材を自分で選べる
- 自分から求人を探す手間が省ける
- スキル・実績といった市場価値を評価してもらえる
- 企業と対等に向き合える
双方にメリットがあるからこそ、ビズリーチは短期間で多くの人に利用されるようになりました。
日本で初の有料会員制の導入
ハイクラス人材のダイレクト・リクルーティングには優秀な人材の登録が不可欠です。
そこでビズリーチは日本で始めて転職サイトに有料会員制を導入しました。
転職希望者からもお金を取ることで安定した利益を得られるってことですか?
いや、利益よりも会員制によって得られるイメージの方が大切だと思うよ
ビズリーチは有料会員制を導入することで獲得したのは以下の2つのイメージです。
ブランドイメージ
例えば会員制スーパーのコストコは年会費を払わないと利用できません。
近所のスーパーでも買い物ができるのに、なぜわざわざ会員費を払ってまでコストコの会員になるのか?
それは「コストコで買い物をする」という体験にブランドイメージがついているからです。
同じように、ビズリーチで転職するという体験には「ハイクラス人材の一員」というブランドイメージがつきます。
そんなブランドイメージへの憧れが優秀な人材を集めることに成功した1つの理由です。
VIPイメージ
飛行機のビジネスクラスやスポーツ観戦のVIP席など、社会的地位の高い人はより上位の待遇を求めてお金を払います。
ビズリーチの有料会員制はそんなハイクラス人材の特別待遇欲を満たす上でも効果的です。
無料会員 | タレント会員(有料) | ハイクラス会員(有料) | |
---|---|---|---|
会員ステータス | スタンダードステージ | プレミアムステージ | プレミアムステージ |
金額 | 無料 | 30日間コース 3,278円(税込) | 30日間コース 5,478円(税込) |
スカウト | プラチナスカウトのみ閲覧・返信可能 | 全てのスカウトの閲覧・返信可能 | 全てのスカウトの閲覧・返信可能 |
求人 | 検索・閲覧はできるが企業は非公開 | ハイクラス限定を除く全ての求人の検索・閲覧、応募が可能 | 全ての求人の検索・閲覧、応募が可能 |
ビズリーチにはハイクラス会員にしか閲覧・応募できない求人も多数あり、会員の中でも差別化を図ることで幅広いニーズに沿ったサービスを提供できるのです。
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ビズリーチのビジネスモデルは人材データベースプラットフォーマー
転職希望者の目線から見るとビズリーチはスカウト制主体の転職サイトです。
一方、企業やヘッドハンター(転職エージェント)はビズリーチをハイクラス人材が集結した人材データベースとして利用しています。
企業やエージェントはこの人材データベースにアクセスするための使用料を支払い、さらにビズリーチ経由で採用が決まった場合は成果報酬が発生します。
- 有料会員からの月額支払い
- 企業やヘッドハンターからのデータベース使用料
- 転職が決まった際の成功報酬
しかもビズリーチは選考やレジュメ添削などの転職サポートにはタッチしません。
あくまでデータベースの提供というプラットフォーマーとしてのビジネスモデルを確立しています。
転職サポートがないのはちょっと不安な気もしますけど…
そこはエージェントが全面的にサポートしてくれるから心配いらないよ
ビズリーチってなんだかイイトコドリしてますね!
事前審査でハイクラス人材データベースの品質を担保
選考は企業にお任せ…
レジュメの添削や面接の練習といったサポートはヘッドハンターにお任せ…
では、ビズリーチはどこに自身の付加価値をつけているのか?
ビズリーチは登録者の職務経歴書を事前審査することでハイクラス人材データベースの品質を担保しています。
ボクみたいにキャリアが浅くて若い人は事前審査で落とされますか?
事前審査で重視されるのは年齢や現在年収よりも「保有スキル」や「実績」といった市場価値だよ
企業がビズリーチの人材データベースに期待しているは「即戦力」です。
例えば、若くして中小企業で海外案件を担当している場合、給料は安くても英語力や海外経験を活かして給料の高いグローバル企業に転職するポテンシャルを秘めています。
逆に、大企業に居座っただけで特段のスキルもないまま年収が上がった人は仮に登録できてもスカウトメールが来ない可能性があります。
ビズリーチはそういった「市場価値」を評価するので、現在年収や年齢は意識せず、先ずは職務経歴書をしっかり作って事前審査に出してみることをおすすめします。
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ビズリーチの仕組みが転職希望者に魅力的なもう一つの理由
これは少し余談ですが、ビズリーチがここまで転職希望者の心をつかんだのは新卒一括採用へのアンチテーゼが込められているからではないかと考えています。
- 同じ服装
- 同じ髪型
- 手書きで何枚も書かされたエントリーシート
- 説明会では手を上げて質問
- 手帳を持ってしっかりメモ書き
個性を殺してルールに従うしかなかった新卒時代の就活に苦しんだ経験を持つ人は少なくないのではないでしょうか?
ビズリーチに登録すると、逆に新卒のとき必死に追いかけいた企業の方から「是非面接を受けてください」とアプローチをかけてくれる…
スカウトをもらうと1人のビジネスマンとして認められかのように感じられて自信がつきます
企業と対等な関係で向き合えるスカウト制は、新卒のときに感じた劣等感を晴らしてくらるような気がして、ビズリーチは多くの転職希望者から支持を集めたのかもしれません。
ビズリーチの仕組み・ビジネスモデルがハイクラス人材をひきつけている
スカウト制を主とするダイレクト・リクルーティングを日本に広めたビズリーチは今や転職市場において知らない人はいない存在になりました。
ビズリーチの他にもスカウト制を導入する転職サイトが増えてきましたね
特にハイクラス向けの転職はダイレクト・リクルーティングが主流になりつつあります
スカウトなんて自分にはまだ少し早いかも?
という人はまず、ビズリーチに挑戦してみてください。
もしかしたら新卒で落とされた企業からスカウトをもらう立場に逆転するかも知れません。
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