リクナビNEXTは人材業界最大手のリクルートが運営する転職情報サイトです。
転職を検討している人なら誰もが1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
周りの友人や同僚もみんな先ずはリクナビNEXTに登録していました
リクナビNEXTは転職者の約8割が利用する業界トップクラスの転職サイトだからね
私も転職の際に1番最初に「とりあえずビール」的な感覚で登録したのがリクナビNEXTでした。
でも、求人数が多い一方で求人の質やサービスに関しては少し疑問もありました。
- 希望条件と全く違うオファー通知がたくさんくる…
- 有名大企業や高年収の求人が少ない…
- レジュメ添削や面接の練習といったサポートがない…
そんな実体験をもとにリクナビNEXTの特徴や強み、おすすめの使い方やメリットについて詳しく解説します。
リクナビNEXTの特徴と強み
リクナビNEXTの最大の強みは新卒で使っていた「リクナビ」からくる圧倒的な知名度です。
そのため、私のように何の前知識もなく登録した後に「なんか思っていたのと違う」と感じる人も少なくないのではないでしょうか?
まずは転職サイトにも様々な種類があるということを知っておくといいですよ
転職サイトには大きく4つの種類があり、リクナビNEXTは「サーチ型」の特徴が1番強い転職サイトです。
種類 | 転職サイト | 主な特徴 |
---|---|---|
サーチ型 | リクナビNEXT、マイナビ転職 | 自ら会社名や希望条件等を入力して検索し、公開されているなかから気になる求人に応募していく |
エージェント型 | リクルートエージェント、doda(デューダ) | 業界に精通した転職エージェントのサポート(レジュメ添削、面接練習)を受けつつ非公開を含む自分に合った求人を紹介・提案してもらう |
スカウト型 | ビズリーチ | サイトに登録した職務経歴書を見た企業から直接スカウトメールや面接依頼を送るなど企業主体で採用を進める |
口コミ型 | オープンワーク、転職会議 | 社員による口コミサイトを見つつ、自分に合った会社を探す |
同じリクルートの中でもリクナビNEXTとリクルートエージェントの2種類があるのはそういった違いだったんですね
この前提を理解した上でリクナビNEXTのサーチ型転職サイトとしての特徴や強みを解説します。
ちなみにリクナビNEXTにもスカウト機能があったり、エージェントとの窓口機能もあったりと必ずしも厳密に分けることはできません。
他の転職サイトとの比較から見えてくる特徴
リクナビNEXTには他の転職サイトと比較してどのような特徴があるのか?
比較表にまとめると以下のような結果になりました。
求人数 | 東京都の求人割合 | 年収600万以上の求人割合 | 非公開求人 | |
---|---|---|---|---|
リクナビNEXT | 53,215 | 37% | 9% | – |
マイナビ転職 | 14,219 | 35% | 1% | – |
doda(デューダ) | 93,551 | 43% | 70% | ◎ |
ビズリーチ | 143,147 | 67% | 91% | ◎ |
Type | 2,649 | 84% | 76% | – |
最大手だけあってサーチ型転職サイトとしては求人数がトップクラスに多いですね
勤務地が東京都に偏りすぎていないから地方への転職にも使えるのが特徴だよ
逆に、総求人数に対して年収600万円以上の求人が少ないため、キャリアアップを目指して登録して人には物足りない可能性もあります。
(実際に私がそうでした…)
リクナビNEXTの強みと弱み
比較表からわかるリクナビNEXTの強み・弱みは以下の通りです。
リクナビNEXTで転職するメリット
比較表だけみると非公開求人を多く持つdodaや高年収求人の比率が高いビズリーチが魅力的に見えてしまいますよね。
でもサーチ型だからこそできる転職スタイルや、リクナビNEXTだからこそ選べる仕事はたくさんあります
リクナビNEXTで転職するメリット一覧はこちら!
- スカウトやエージェントからプレッシャーを感じずマイペースに転職活動できる
- まだ本格的に転職活動を始める前の情報収集として使える
- キャリアアップではなくキャリアチェンジの可能性を模索できる
- Uターン/Iターン目的の転職として使える
- 転職ノウハウや適職診断といったコンテンツを無料で利用できる
これらのメリットを実現するリクナビNEXTの充実した機能・サービスを紹介します。
検索機能の充実
リクナビNEXTは多様な条件から「本当に自分に合った求人」を探せる検索機能が充実しています。
職種や勤務地で検索できるのはもちろん、注目するべきは「働き方」による検索です。
リクナビNEXTは「働き方」だけで59もの検索パターンを用意しています。
- 年間休日120日以上
- 完全週休2日制
- 土日祝休み
- 5日以上の連続休暇制度あり
- 2週間以上の連続休暇制度あり
- 17時までに退社可
- 月平均残業時間20時間以内
- 業務時間7時間以内
- フレックス勤務OK
- 定時退社
- 時短勤務OK
- ストックオプションあり
- 固定給25万円以上
- 固定給35万円以上
- 退職金あり
- 通勤交通費全額支給
- インセンティブあり
- 歩合給あり
- 転勤なし
- 在宅勤務OK
- 社宅・家賃補助制度あり
- 育児支援・託児所あり
- 資格取得支援・手当てあり
- 社員食堂・食事補助あり
- 研修制度充実
- 育児・介護休業取得実績あり
- 服装自由
- 副業OK
- 自動車通勤OK
- ノルマなし
- 直行直帰あり
- 設立30年以上
- 上場企業・株式公開企業
- 上場企業のグループ会社
- 2年連続売上10%以上UP!
- 外資系企業
- 管理職・マネジメント経験歓迎
- 第二新卒歓迎
- 社会人経験10年以上歓迎
- フリーターから正社員を目指す
- ブランクOK
- 学歴不問
- 職種未経験歓迎
- 業界未経験歓迎
- 社会人未経験歓迎
- 管理職・マネージャー採用
- 面接1回
- 急募!内定まで2週間
- 採用予定数10名以上
- 応募者全員と面接
- 社内見学あり
- 離職率5%以下
- 平均年齢20代
- 中途入社50%以上
- 女性が活躍中
- 女性管理職登用あり
- 女性従業員4割以上
- 子育てママ活躍中
- 英語・中国語など語学を活かす
「年間休日」や「残業時間」といったワークライフバランスに関する検索条件が充実していますね
「未経験歓迎」や「ブランクOK」といったスカウト型・エージェント型では断られてしまいそうな経歴の人にもチャンスがあるよ
幅広い求人を取り扱うリクナビNEXTは、様々なバックグラウンドを持つ人や新しい職種にチャレンジしたい人にとって重要な転職サイトであることがわかります。
ニーズ別の求人特集
漠然と「今の職場は自分のいるべき場所じゃない」とは思うものの具体的に何をしたいかわからない…
そんな時は検索にどんなワードを打ち込めばいいのかもわかりませんよね。
リクナビNEXTのニーズ別求人特集はそんな転職の軸が定まらない時に最適な情報源です。
自分はどんな仕事をしたいんだろう?ってインスピレーションをたくさん得られます
地方の求人特集も充実しているのでUターン/Iターン目的で転職する人には特におすすめです
転職ノウハウコンテンツの充実
そもそもはじめて転職する場合は右も左もわからず、転職サイトのどこを見たらいいのかもわかりませんよね。
そんな人におすすめなのはリクナビNEXTの転職ノウハウコンテンツです。
- テンプレートをダウンロードして履歴書や職務経歴書を準備する
- 自己PRや志望動機の書き方のノウハウを学ぶ
- 適正診断(グッドポイント診断)を受ける
1人で転職活動するのにこれだけコンテンツが揃っていると心強いですね
履歴書や職務経歴書のテンプレートは今後転職エージェントに登録するときも流用できるからこの機会に作っておいて損はないよ
リクナビNEXTオリジナルの適正診断である「グッドポイント診断」もレジュメを推敲する際のヒントを得られるとても便利なツールでした。
関連記事
【結果は提出すべき?】リクナビNEXTグッドポイント診断のやり方は?転職での活用方法を経験者が解説
リクナビNEXTのデメリットと対処法
リクナビNEXTの強みはその圧倒的な知名度ですが、時にはその知名度が裏目に出ることもあります。
求職者だけでなく企業の中にも「とりあえずリクナビNEXT」って軽いノリで登録することがありそうですね
登録のハードルが低い分、求職者と企業との間でミスマッチもおきやすいんだよね
そこでリクナビNEXTのデメリットと対処法を原因別に紹介します。
希望していない企業からオファーが大量に届く
リクナビNEXTからオファーが大量に届いても、それだけで喜ぶのは早すぎます。
中身を見てみたらボクの希望条件と全然一致していない
オファーには大きく分けて「スカウト目的」のものと「告知目的」のものがありますが、リクナビNEXTでもらうオファーは大半が告知目的のものです。
「こんな企業もあるんだ!」という発見がある一方で、「ちょっと面倒…」ということもありますよね。
そんな場合はオファーを停止することも可能です。
ただ、中には面接確約(書類審査パス)を意味する企業からのスカウトもあるので3種類のオファーを正しく見分けることが重要です。
関連記事
【勘違い注意】リクナビNEXTのオファーはどう見分ける?3種類の特徴とそれぞれの期待値まとめ
ブラック企業が紛れているリスク
リクナビNEXTのメリットで紹介したように求職者は「残業時間」や「フレックス勤務」といった働き方を基準に求人を絞り込むことができます。
ただし、この絞込み機能だけではブラック企業をフィルターするのには限界があります。
表向きにはいいことを書いていても、入社したら実態が違ったって話はよく聞きますよね
おすすめはリクナビNEXTと平行して企業口コミサイトにも登録することです。
企業口コミサイトは社員の生の声を投稿する掲示板で、オープンワーク(旧Vorkers)や転職会議といったサイトが有名です。
ホームページに書かれていない企業の実態を事前に把握して、ミスマッチを減らしていきましょう。
人気企業の選考はほとんど受からない
あの有名企業が求人を出している!ダメ元でもいいから書類を送ってみよう!
と、一か八かで人気企業の求人に応募してもほとんど通らないのが現実です。
理由は主に以下の3つのものがあります。
- リクナビNEXTは登録者数も業界No.1なので人気の求人に応募が殺到してしまう
- 本当に緊急度の高い重要な求人は非公開で行われていることが多い
- 企業は付き合いのある転職エージェントからの応募を優先的にチェックする
そもそも応募が殺到することが見込まれる人気の求人は最初から非公開で行われることが多いです
もしそのような人気求人に期待を込めて応募したい場合はリクナビNEXTと平行してリクルートエージェントも利用することをおすすめします。
どちらも同じリクルートが運営する転職サイトなので、リクナビNEXTに出ている同じ求人をリクルートエージェントで扱っている可能性も高いです。
リクナビNEXTの強みを活かす効果的な使い方とは?
リクナビNEXTの特徴や強みで説明したように、サーチ型の転職サイトは職歴を活かしたキャリアアップにはあまり使えないかもしれません。
- 現在の経験や保有スキルを活かしてより高い給料を目指したい
- 転職エージェントに手取り足取りサポートして欲しい
- 有名企業からスカウトやヘッドハンティングされたい
こういった目的で転職する人はリクナビNEXTをどう活用したらいいのか?
おすすめは以下のように転職の目的によってリクナビNEXTを使い分けることです。
転職でキャリアアップを目指す場合
リクナビNEXTを転職活動初期の情報収集用に特化して使い、実際の転職はエージェントやスカウトを利用する。
キャリアアップ目的の場合でもリクナビNEXTの以下の機能は転職において便利なツールです。
- 転職ノウハウ
- グッドポイント診断
- 履歴書・職務経歴書のテンプレート
これらのツールを利用して転職準備を進めれば、いざエージェントやスカウトを使うときにスムーズに以降できます
逆に、リクナビNEXTのスカウト機能については通知が多く面倒な場合もあるので、停止しても良いかと思います。
スカウトを利用して年収をジャンプアップさせたい場合はハイクラス専門のビズリーチとの併用が相性バツグンです。
参考記事
【わかりやすく解説】ビズリーチはどんな人が使うべき?特徴や強み、メリットを最大化する使い方まで転職経験者がまとめました
未経験職種へのキャリアチェンジや地方への転職
リクナビNEXTと並行してその他の転職サイトにも登録してより多くの求人に目を通す。
キャリアチェンジを目的とする転職の場合、重要なのは様々な可能性から自分が「本当にやりたい仕事」を見つけることです。
1つの情報に偏りすぎず、色んな転職サイトに登録して多角的に自己分析・業界研究をすることをおすすめします
特にリクナビNEXTのグッドポイント診断と併用して使って欲しいのがミイダスの適職診断・適正年収査定です。
ミイダスは単に推定年収だけでなく現在の市場価値を算出してくれるので転職先選びにおいて1つの指標になります。
リクナビNEXTの特徴・強みを活かした使い方まとめ
リクナビNEXTはサーチ型転職サイトとしては最大規模の求人数と豊富なコンテンツが強みの転職サイトです。
特にはじめての転職での情報収集、未経験職種へのキャリアチェンジ、地方への転職を希望する人は確実に登録しておくことをおすすめします。
キャリアアップを目的として登録した場合でも付随する機能やコンテンツは有益なものばかりです
転職サイト別の機能や特徴を理解した上で自分なりのリクナビNEXTの使い方を見出しましょう
ひとまず職務経歴書はテンプレートのをコピペしたものを使えば5分で登録完了です。
もしリクナビNEXTが合わない・めんどくさいという場合は以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事
【納得】リクナビNEXTがめんどくさい原因とは?代わりになる2つの転職サイトを紹介します
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