少子高齢化でこれ以上の市場拡大が見込めない日本…
最近では事業拡大の機会を海外に求めて進出する日本企業が後を絶ちません。
そんなグローバル企業で誰しも1度は手に入れたいのが海外赴任への切符です。
海外赴任に選ばれるにはどうしたらいいんですかね?
駐在に行けるのは一部のエリートのみっていう印象もありますよね
海外駐在は一部の限られた人にしか認められない狭き門なのか?
いえ、少なくとも帰国子女でも留学経験者でもないMARCH出身の私にもチャンスが回ってくるくらい海外赴任は身近なものになりつつあります。
そんな経験から海外赴任に選ばれる人の特長と駐在したい人におすすめの会社選びをこの記事にまとめました。
駐在経験者はその会社で出世してもよし、大企業に転職するもよし、選択肢から自由に道を選べる勝ち組です。
海外赴任すると「勝ち組エリート」になれる5つの理由
そもそも海外赴任ってそんなにいいものなのでしょうか?
- 裁量権が大きくて仕事がキツい
- みなし残業で長時間労働が常態化
- 日本からの出張者をわざわざ接待
海外駐在にはこのようなつらい面もあり、実際に過労で体調を崩す人もいると聞きます。
行きたい気持ちがある反面、自分に乗り越えられるのか不安もあります
長いキャリアを考えたら犠牲を払ってでもいく価値があると思いますよ
実際に私も毎日、夜10時過ぎまで残業をして苦しい思いをしました。
それでもまた行きたいと思えるほど海外赴任には一気にエリートコースへ上り詰める特別な力があります。
その魅力の本質ともいえるポイントは以下の5つです。
給料・赴任手当がいい
海外赴任の魅力といえば外せないのが高い給料と厚い赴任手当です。
これは会社や赴任国にもよりますが、私の場合は役なしで駐在したのに課長並みの手取りをもらっていました。
しかも家賃は全額会社負担なのでビックリするほどお金が貯まります
早期リタイアを目指したいなら若いうちに海外駐在するのが最短ルートではないでしょうか。
会社のお金で海外生活
プールつきのコンドミニアムに住み、週末は同僚とBBQをし、ホリデーシーズンは近隣国を周遊…
そんな憧れの海外生活が会社のお金で実現できちゃうのは駐在員の特権です。
同じ国にいるカツカツの留学生と比べたら生活レベルは雲泥の差です
日常が海外なので、SNSに写真を投稿する頻度も自然と増えるでしょう。
グローバルビジネススキルが身につく
海外駐在で身につくのは英語力だけではありません。
- 英語を駆使してのプレゼン力や交渉力
- 文化の違いを乗り越えて同じ目標に向かう異文化適応力
- 海外特有の市場知識やマーケット感覚
駐在経験者はこれらの現場で通用するグローバルビジネススキルを習得できます。
帰国後はグローバル人材として重宝される存在になることは間違いないでしょう。
出世コースにのれる
駐在員はただグローバル人材として重宝されるだけではありません。
- 規模の小さいチームでマネジメント経験を積める
- 海外現地法人の経営判断に携わることが出来る
- 本社の経営陣との接点ができて顔と名前を覚えてもらえる
それゆえ海外赴任から帰国して本社で管理職に昇格するのが出世コースの王道になっています。
駐在員になって1番驚いたのは役員レベルの人との距離が近づきプライベートで一緒にご飯を食べる機会もあったことです。
キャリアに箔がつく
これからの時代グローバル人材のニーズはますます高まっていきます。
あまり大きな声では言えませんが海外赴任経験者は転職市場で圧倒的に勝ち組になれます。
履歴書に載せられるグローバル人材としての経歴こそ1番のご褒美です
私は新卒で入った中小企業で海外赴任した後、新卒では絶対に手の届かなかった大企業への転職を成功させました。
転職先でも駐在で培ったグローバルビジネススキルは重宝され、順調に出世コースを歩んでいます。
海外赴任に選ばれる人の特徴とは?
会社が海外赴任を1人出すために負担するコストは年間1千万円以上といわれています。
限られた予算のなか駐在員の切符を手に入れられるのはほんの一握りしかいません。
エリートでもない自分にそんなチャンスは来るのでしょうか?
ただ待っているだけではなく相応の努力と対策が必要です
もちろん海外赴任できるかどうかは「運」も欠かせない要素です。
一方で海外赴任に選ばれる人には共通する特徴もありました。
20代で駐在した際の自分のスキル、当時の上司の評価などを参考に解説します。
英語力が高い
まず、高い英語力を身につけていることが最低限クリアしなければいけない条件です。
多くの人が希望しているなか英語力が低いと駐在員候補のリストから漏れてしまします。
目安としては最低でもTOEIC700点台後半は取っておきたいところ。
ただしOEICを900点以上取ったからといって海外赴任が確実になるわけではありません
英語力はあくまで最低限の資質を判断するフィルターに過ぎないのです。
仕事を見つけに行く姿勢
海外に出たら1から10までやるべき仕事を丁寧に教えてもらうことなんてできません。
- 新しいことを始めるにはどこから手をつけるべきか?
- 人脈をゼロから作るにはどうしたらいいのか?
- 前例のないトラブルにどう対処すればいいのか?
このように海外駐在員には自分の頭で考えて仕事をゼロから創り出す姿勢が求められます。
新規市場の拡大も駐在員に期待されている重要なミッションですからね
少なくとも指示待ち人間にはつとまらないポジションであることは間違いありません。
ストレス耐性がある
心身ともに健康であることは海外赴任に必須の条件です。
会社側も孤独な海外生活で鬱になってしまうことが非常に危険であることを理解しています。
それこそストレス耐性があって精神的にタフな人が海外赴任に選ばれやすい理由です。
上司としても部下の心が病んでしまうリスクは避けたいですからね
残念ながら過去に心を病んでしまった経験がある場合は選ばれるのは難しいでしょう。
上司からの評価が高い
海外赴任には幹部候補を選抜するという人材育成の側面があります。
帰国してから出世コースに乗る道が見えていますからね
会社もそれを承知の上で送り出すので上司からの評価は海外赴任に選ばれる基準と密接に関わっています。
自分は海外にさえ行ければ活躍する自身がある!
と、いくらいっても先ずは国内で評価されなければチャンスは巡ってきません。
他部署との人脈が豊富
海外現地法人は小さな組織ゆえに顔を合わせたこともない他部署の人とも仕事で関わります。
そんな小さな組織への出向は社内で広く顔が知られていることが武器になります。
- 技術者からの評価が高い営業
- 営業によく知られている財務
- 財務にも積極的に口を出す技術者
こういった部署間をまたぐ横のつながりを持つ人材は海外赴任に選ばれやすいです。
海外駐在したい人が選ぶべき会社
海外赴任できるかどうかを分ける要因は何なのか?
もちろん英語力や仕事の姿勢など個人のスキルによって可能性は大きく変わります。
でもそれより重要なのは会社が海外市場に積極的に投資しているか?ということです。
確かに英語ができても海外展開していない会社じゃ宝の持ち腐れですね
会社選びを間違えてしまうとそれまでの努力が無駄になってしまいます
逆に言えば会社選びさえ間違わなければエリートじゃなくても海外赴任に選ばれるチャンスがあります
特に貴重な20代の時間を無駄に過ごしたくない若い人は以下の2つのポイントを意識してください。
海外展開について具体的な目標が設定されているか?
最初に着目すべき指標は株主に対する海外展開へのコミットメントです。
- 今後は海外売上比率を○○%まで引き上げます
- 欧米を中心に市場の拡大を目指します
- 中国に新たに製造拠点を作ります
このように株主へのメッセージに海外展開に関する具体的な目標が設定されている企業には海外赴任のチャンスがあります。
株主に対するメッセージには会社の強い覚悟が表れるものです
私が新卒で入った会社は海外売上比率が30%以下の弱小企業でした。
それでも20代で海外赴任に選ばれたのは中期経営計画で海外売上比率30%を目標にしていたからです。
規模の小さい会社の場合は英語力さえアピールできていれば海外赴任を勝ち取りやすいと思います。
高い海外売上比率を持っているか?
もう一つの重要な指標は海外売上比率です。
海外売上比率が高い会社ほど海外赴任に選ばれる確立も上がります。
確かに海外売上が大きければ自然と人材配置も海外に向かいますよね
目安として海外売上比率60%以上ある会社で希望を出し続けていれば遅かれ早かれチャンスがくるでしょう。
私は現在、海外売上比率が80%以上の日系企業で働いていますが、留学経験者やTOEICハイスコアホルダーは皆30代前半までに海外赴任を経験しています。
海外赴任を経てエリートコースに乗ろう
海外進出する日本企業がたくさんあるなか、未だに海外赴任は狭き門です。
いつか自分にもチャンスが回ってきたらいいなぁ…
そんな待ちの姿勢ではいつまで経っても海外赴任に選ばれません!
ライバルを押しのけてでも選ばれたいという図々しさが時には必要です
闇雲に手を上げるだけでなく戦略的にアピールしましょう
正直言って、20代で海外赴任に選ばれた私は馬車馬のように働き、心身ともに疲れ果てました…
でも、そのおかげで資産も増え、スキルも身につけ、新卒では絶対に入れないような大企業への転職も果たしました。
海外赴任に選ばれてエリートコースに乗れればキャリア選択の幅が爆発的に広がります。
人生がかかった選択に遠慮は要りません!限られた枠を勝ち取るために積極的にアピールしましょう!
コメント