留学経験も無い、帰国子女でもない、でも海外の仕事には興味がある…
このように英語は苦手だけど海外営業になりたいという人は多いのではないでしょうか?
出張でいろんな国にも行けたり海外に駐在できたり憧れの職種ですよね
転職は国内営業より有利だから長期的なキャリアプランも立てやすいよ
ただ、「海外経験はキャリアアップに有利だ」と頭でわかっていても英語に自信がないと最初の一歩を踏み出しづらいですよね…
- 海外営業が仕事で英語を使うシーンってどのくらいあるのか?
- ぶっちゃけ英語力(TOEIC)ってどのくらい必要なのか?
- 英語ができないのに海外営業になったら迷惑をかけないか?
私はTOEIC600で海外営業のキャリアをスタートし、はっきりいってめちゃくちゃ苦労しましたし、めちゃくちゃ迷惑もかけましたし、めちゃくちゃ恥もかきました…
でも、その苦労のおかげで今はTOEICスコアを915まで伸ばし、大手メーカーへの転職も成功しました。
その経験から英語ができない海外営業でも必要な英語力を最短で身に付ける方法を解説します。
英語力に不安があるけど海外営業を諦めたくない!という人に少しでも参考になればと思います。
海外営業で英語を使う機会はどれくらいある?
海外営業といっても会社によって仕事内容はや職務の範囲は異なります。
- 海外の顧客と直接交渉や契約をする
- 商社や代理店を介して販売する
- 海外現地法人のサポート業務
一口に海外営業といっても英語を使う頻度や要求されるレベルは仕事内容によって変わるんですね
場合によっては海外営業なのに英語をほとんと使わないケースもあるよ
例えば海外現地法人に日本人がたくさんいる場合は彼らを介してコミュニケーションをとるので英語を機会が減ります。
また、日本の商社に対して海外向け製品を販売するケースではむしろ国内営業的な立ち回りを求めらこともしばしば…
英語はペラペラじゃなくてもいい?
海外を飛び回って英語でプレゼンをしてクライアントとがっちり握手…
このようなイメージが先行しがちな海外営業ですが、私がそうだったように英語がぺらぺらじゃなくても海外営業の仕事は可能です。
その理由の1つとして、 海外営業のコミュニケーションは履歴が残るメールを重視します 。
海外の人と言った言わないのトラブルを回避するには電話よりメールの方が安全なんです
メールなら送信前に辞書を使ったり先輩社員にチェックしてもらったりも可能なので安心です
また、相手が現地法人のスタッフであれば外国人とはいえ社内の仲間なのでそこまで緊張する必要もありません。
このように実は海外営業になってからでも英語力不足を克服する時間的な余裕は十分あるので安心してください。
ただし、以下の3つのうちのどれかの条件に当てはまることが望ましいです。
- 新卒 or 若手など「教えられることが当たり前」の立場
- 国内営業経験を積んでいて製品・サービスに関する知識が豊富
- 技術や会計など語学力をカバーする専門知識を持っている
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海外営業に最低限必要な英語力の目安(TOEICスコア)
海外営業のキャリアをスタートした時点での私のTOEICスコアは600点です。
つまり、最低でもTOEIC600あれば海外営業の仕事は対応できると証明はできました。
簡単ではないですけど頑張れば手が届く特典ですよね
600くらいなら留学しなくても自学自習でなんとかなりますよ
もちろんTOEIC600程度でできる仕事の範囲は限られているので、仕事をしながらステップアップしていく必要があります。
では具体的に海外営業の仕事別に求められる英語力の目安はTOEIC何点くらいなのか?
難易度が低い順にそれぞれ解説します。
メールのやり取り|TOEIC 600
海外営業が普段の仕事で最も使うコミュニケーションツールがメールです。
メールは送る前に辞書で調べたり、文章を先輩にチェックしてもらったりできるので比較的簡単に対応できます。
なのでTOEIC600点を取っていれば海外営業の基礎的な業務は対応可能です。
また、メールだけでも日常的にビジネス英語に触れていれば自然とTOEICスコアはアップします。
なので独学でTOEIC800を目指すよりさっさと海外営業になって効率よく英語力を伸ばしましょう。
電話対応|TOEIC 700
なんといっても緊張するのは英語での電話対応です。
私は新人のとき、海外からの電話を取って何も聞き取れず恥ずかしい思いを何度もしました…
自信を持って電話対応ができるためにはTOEIC700前後の英語力は欲しいところです。
ただ、電話でやりとりするのは「手っ取り早く簡単な情報を聞きたいとき」で重要な情報のやりとりまでは発生しません。
聞き取れなかった部分などは追ってメールでフォローするなどして少しずつ慣れていくのが良いかと思います。
会議の司会|TOEIC 800
徐々に仕事を覚えて案件を任されるようになると、会議に参加する側から会議を主催する側になります。
アジェンダに沿って会議を進行しながら臨機応変にファシリテートするのに必要な英語力はTOEIC800が目安です。
もちろん英語力以外にも製品知識、関係者との人間関係、プロジェクト全体像の把握といった総合的なスキルが求められます。
このレベルになれば1人で海外出張中に出ても困らないくらいにはなるでしょう。
顧客へのプレゼン・交渉|TOEIC 800以上
海外営業の仕事の中で最も難易度の高い英語力を求められるのは顧客へのプレゼンや交渉の場面です。
- 利害の異なる社外の人をいかに説得できるか?
- 競合他社と比較した製品・サービスの優位性をいかにアピールできるか?
- 価格や契約条件などお互いに納得できる妥協点をいかに探り合えるか?
TOEICの目安としては最低800としましたが、このレベルになると英語力だけでどうこうできるものでもありません。
ここまでできたら一人前の海外営業として自信をもっていいでしょう。
補足:ウェブ会議における英語力
コロナ以後は出張の機会が制限される一方でTeamsやZOOMを使ったウェブ会議を使うことが多くなってきました。
以下の理由から、ウェブ会議においては必要となる英語力は相対的に低くなります。
- 相手の表情や口の動き、身振りを交えてコミュニケーションを取れる
- チャット欄でテキストを交えながら会議の進行や質疑応答ができる
- 手元にメモや原稿を用意しながらプレゼンができる
これにより英語に自信がない人でも海外営業にチャレンジする敷居がより下がったといえます。
(原稿を丸暗記してプレゼンに臨んだ私からしたら今からチャレンジする人が羨ましいです)
英語ができない海外営業におすすめの勉強方法
冒頭でも説明したように、海外営業になってからでも英語力不足を補うことは可能です。
とはいえ、何も努力しなければ英語力はいつまで経っても上達しません。
周りの先輩や上司が英語ペラペラだからつい頼ってしまうんです
そのまま英語が上達しないと国内営業に異動させられちゃうかもよ
せっかく海外営業になれたのにTOEICも受けず、英語もちっとも上手くならない人を私はたくさん見てきました。
そういう人は海外の人からも「この人は向上心がないんだ」と信用を失い、他の部署に異動させられてしまいます。
そうならないためにも英語ができない海外営業におすすめしたい3つの勉強方法を紹介します。
海外営業だからこそ出来るコスパのよいやり方です。
先輩・上司のマネをする
最初のうちはとにかく徹底的に先輩・上司の真似をしてください。
- 先輩・上司のメールでよく出てくる単語や表現を真似る
- 先輩・上司の電話に聞き耳を立てて話し方を真似る
- 先輩・上司の会議での立ち振る舞いや議事録の取り方を真似る
高い英語力を持つ先輩・上司の仕事ぶりを間近で見ることが出来るのは海外営業の特権です。
お金を払ってもいいくらい実践的な英語を吸収できる理想的な環境です
海外営業になったらこの環境を利用しない手はありません。
海外の現地スタッフと会話する
英語で会話する機会があればあるほど英語力は上達します。
かといって日本で生活していても英語を使う機会は限られているし、英会話教室に通うにはお金がかかる…
そこでオススメなのが海外現地法人の現地スタッフと積極的に会話することです。
- ちょっとした事務的な確認でもメールではなく電話をする
- 電話した際に業務の邪魔にならない程度に雑談をする
- 出張した際に一緒に食事をして関係を深める
こうやってほんの少し意識を変えるだけで日常生活で英語に触れる時間を飛躍的に伸ばすことができます。
WhatsAppやFacebookを交換してプライベートで仲良くするのもいいですね
現地スタッフと仲良くなれば仕事上のコミュニケーションも円滑になるので一石二鳥です。
TOEIC高得点を取る
英語をそこそこ話せる人ほど「TOEICなんて高得点とれても仕事では意味ないよ」とか言ったりします。
ですが、私はそうは思いません!
- 社内の昇格・昇進に有利になる
- 「コツコツ学習を継続できること」の証明になる
- 転職をする際に履歴書に書ける
このように海外営業がTOEICを勉強するのは英語力アップ以外にも多くの効果が期待できます。
TOEIC高得点を取得したら「そんな人を国内営業にするのはもったいない」と社内の評価も変わります
コツコツ努力を継続できる忍耐力があれば海外駐在員候補に名前があがるかもしれません
また万が一、会社の業績が悪化して経営危機に陥ってもTOEICがあれば転職活動を優位に進めることもできるので安心です。
英語ができない海外営業が取るべき戦略まとめ
英語ができないときの海外営業の仕事は本当に苦しいものでした…
- 毎回先輩にメールのドラフトを手直しされる…
- 電話で相手が何言っているのかわからずアタフタ…
- 会議に出たのに議論についていけず発言できない…
後から思い返すと悔しさがこみ上げてきます…
その悔しさをバネにすれば誰だって英語を話せるようになるさ
私は英語ほど努力を裏切らないスキルはないと思っています。
英語が出来ないという理由で海外営業の道を諦めないでください!
既にTOEIC600以上の場合は海外部門への異動を願い出るか、それが難しいなら海外売上比率の高い企業への転職をおすすめします。
迷う時間があったらさっさと海外営業の道に飛び込んで、少しでも経験を積む方が長期的にお得です!
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